この聖句の「2つの家系」とは何のことですか。
答え 1:
「2つの家系」とは,一方はダビデの子孫である王家,もう一方はアロンの子孫である祭司の家系のことです。どちらもエホバの目的の中で非常に重要な役割を果たしていました。一方は統治に,もう一方は崇拝に関係していました。
答え 2:
エルサレムと神殿が滅ぼされた後,エホバがダビデの家系もアロンの家系も退けたかのように見えたかもしれません。人間の目には,ダビデの家系から王が出ることも,神殿で奉仕する祭司がいることも,もうないように思えました。しかし,エホバがご自分の目的を放棄したわけではありませんでした。
答え 3:
この表現から,当時の状況だけを見て間違った結論を出していた人たちがいたことが分かります。エルサレムが滅び,神殿での崇拝が途絶えたため,エホバはご自分の民を完全に退けたと思ったのです。でも,一時的には実現不可能に見えても,エホバの約束は変わらず有効でした。
答え 4:
この記述から,ある時点で目にしている状況だけでエホバの忠実さを判断してはいけないことを学べます。取り返しがつかないように見える状況でも,エホバは失われたように見えるものを回復させることができます。エホバの決定や約束は,私たちがその実現の仕方をすぐ理解できるかどうかには左右されません。
答え 5:
この預言は,エホバの約束に対する私たちの信頼にも当てはめられます。人間の観点では不可能に思えることがあっても,エホバが目的を変えたと考えるべきではありません。王の家系と祭司の家系に関する約束を守ったように,エホバは語ったことを必ず全て実現します。
今週の範囲からどんな宝石を見つけましたか。
エレミヤ 32章の宝石
エレミヤ 32:6-8
「エホバが私に語り掛けてこう言いました。『あなたのおじシャルムの子ハナムエルが,あなたのもとに来てこう言う。「アナトテにある私の畑を買い取ってほしい。あなたにそれを買い戻す第1の権利があるからだ」』。[…] それで,私はエホバの言葉の通りだと分かった」。
コメント 1:
エホバはエレミヤに具体的な指示を与え,その後,状況によってそれが本当にエホバからのものだと確認できるようにしました。それによって預言者の信頼は強まりました。私たちも,最初はなぜそれが最善なのか十分に分からなくても,聖書の原則を実践すると良い結果になることを経験するなら,信仰を強められます。
エレミヤ 32:9,10
「こうして私は,アナトテにある畑をおじの子ハナムエルから買い,代金として銀を量った。[…] それを証書に記し,封印をし,証人たちを立てて,代金をはかりで量った」。
コメント 2:
エレミヤはエホバに実際的かつ秩序正しく従いました。約束を信じていると言うだけでなく,自分のお金を使い,必要な法的手続きを全て行いました。本物の信仰は具体的な行動で示されるということです。エホバを信頼するとは,その信頼が表れる決定をすることです。
エレミヤ 32:14,15
「これらの証書 […] を,土の器に入れなさい。長い間保管するためである。イスラエルの神,大軍を率いるエホバはこう言っています。『家や畑やブドウ園が,再びこの土地で買われるようになる』」。
コメント 3:
証書を長く保存することは,エホバが土地を回復させるという目に見えるしるしでした。エルサレムが包囲されている最中でも,希望を与えるメッセージでした。状況が悪い時にはエホバの約束が遠いものに思えることがありますが,その約束は変わらず確実です。
エレミヤ 32:17
「ああ,主権者である主エホバ! あなたは,大きな力と伸ばした腕によって天と地を造られました。あなたに不可能なことは何もありません」。
コメント 4:
エレミヤは祈りの初めに,エホバの非常に大きな力を思い起こしました。不可能に思える状況に向き合う時に役立つ考え方です。天と地を造ったエホバにとって,大き過ぎる問題はありません。解決策が見えない時でも,エホバの行ったことを思い出せば,落ち着きと信頼を保てます。
エレミヤ 32:19
「素晴らしい目的を持ち,偉大なことを行い,人々の歩み全てをご覧になっています。一人一人に,生き方や行いに応じて報いるためです」。
コメント 5:
エホバは力があるだけでなく,私たちの行いを公正に見ています。エホバの目から隠せるものはありません。これは,こっそり悪いことをしたくなる時には警告になりますが,同時に大きな慰めでもあります。他の人が気付かなくても,エホバは私たちの忠実な努力を見ています。
エレミヤ 32:20,21
「あなたがエジプトで行われたしるしとなることや奇跡は,今でも知られています。[…] そしてあなたは,しるしと,奇跡と,力強い手と,伸ばした腕と,恐るべき行いによって,ご自分の民イスラエルをエジプトから連れ出されました」。
コメント 6:
エレミヤは過去の救出を思い起こし,エホバがこれから行うと約束していることへの信頼を強めました。私たちも同じようにできます。試練に遭う時,以前エホバがどのように助けてくださったか,また聖書に記された約束をどう実現してきたかを思い出すなら,引き続きエホバを信頼する力が得られます。
エレミヤ 32:23
「彼らは入ってきて土地を手に入れましたが,あなたの声に従わず,あなたの律法に従って歩みませんでした。あなたに命じられたことを何もしなかったので,あなたは災いがことごとく彼らに降り掛かるようにされました」。
コメント 7:
イスラエルは多くの祝福を受けましたが,繰り返し不従順になったため,ついにはそれを失いました。エホバとの友情を当然のものと思ってはいけないことを思い起こさせます。いただいている信仰面での祝福は,努力しなくても関係が保たれると考えるのではなく,エホバに従い感謝する動機になるはずです。
エレミヤ 32:27
「私はエホバ,全ての人の神である。私に不可能なことなどあるだろうか」。
コメント 8:
まもなく征服されようとしている土地がどうして回復するのかというエレミヤの疑問に,エホバは直接答えました。この問い掛けには大きな力があります。エホバにとって難し過ぎることはありません。私たちに解決方法が見えないからといって,エホバにも道が見えないわけではありません。
エレミヤ 32:33
「彼らは私に背を向け続け,顔を向けなかった。私は繰り返し彼らを教えようとしたが,誰も聞こうとせず,矯正を受けなかった」。
コメント 9:
エホバは民を何度も教えようとしましたが,民は聞こうとしませんでした。これはエホバの非常な辛抱強さを示していますが,神の辛抱を承認と勘違いしてはいけないことも教えています。聖書に基づく助言を繰り返し受ける時,害を受ける前に何かを正すようエホバが助けてくださっているのではないかと考えるのは良いことです。
エレミヤ 32:37,38
「私は,彼らを追いやった全ての土地から,彼らを集める。[…] この場所に連れ戻し,安らかに暮らせるようにする。彼らは私の民となり,私は彼らの神となる」。
コメント 10:
エホバは民を矯正しましたが,最終的な目的は民との関係を回復することでした。エホバの矯正は破壊するためではなく,正すためのものです。矯正に良い反応を示す人を,エホバは再びご自分の近くに置き,信仰面で安心して過ごせるよう助けたいと願っています。
エレミヤ 32:39
「私は一つの心と一つの道を与えて,彼らがいつも私を畏れるようにする。それは彼ら自身と後の世代のためになる」。
コメント 11:
一致してエホバに仕えることは,本人だけでなく家族や後の世代にも良い影響を与えます。親が信仰に基づく良い決定をするなら,子供たちにも良い影響があります。それで,一貫した崇拝を続け,家の中に誰もがエホバに近づきやすい雰囲気をつくるよう励まされます。
エレミヤ 32:41
「彼らのことで歓喜し,彼らに善を行う。心を尽くし,自分の全てを尽くして,彼らをこの土地にしっかりと植える」。
コメント 12:
この節からエホバについて素晴らしいことが分かります。エホバはご自分に仕える人に良いことをするのを喜びます。嫌々祝福するのではありません。ご自分に仕える人たちが幸せであることを心から願っています。エホバを,規則を定めるだけの方ではなく,喜んで私たちを世話してくださる寛大な父と見る助けになります。
エレミヤ 33章の宝石
エレミヤ 33:2,3
「大地を造ったエホバ,大地を形作ってしっかり据えたエホバはこう言う。エホバがその名である。『私に呼び掛けなさい。そうすれば私はあなたに答え,あなたが知らないこと,理解し難い偉大なことを直ちに告げる』」。
コメント 1:
エレミヤが拘束されていた時,エホバはご自分に呼び掛けられることを思い起こさせました。どんな身体的,感情的な状況にあっても,エホバに話すことはできます。祈りによって助けや導きを求められます。奇跡的な情報を与えられるわけではありませんが,神の言葉は,それまでよく理解できなかったことを見分ける助けになります。
エレミヤ 33:6
「私は彼女を回復させ,健康にする。そして彼らを癒やし,豊かな平和と真理を与える」。
コメント 2:
エホバはエルサレムの回復を病気の治療に例えました。信仰面でひどく傷ついた状況であっても,エホバは修復できるということです。心から悔い改める人は,エホバとの関係が二度と良くならないと考える必要はありません。エホバは信仰面での健康と安定を取り戻せるよう助けてくださいます。
エレミヤ 33:7
「ユダとイスラエルの捕らわれている民を連れ戻し,初めの時にしたように彼らを祝福する」。
コメント 3:
エホバは捕らわれていた人たちを解放するだけでなく,再び築き上げようとしていました。エホバによる回復が徹底したものであることが分かります。エホバは信仰面で回復しようとする人を悪い状況から救い出すだけでなく,信仰や信頼,喜びを築き直せるよう助けてくださいます。
エレミヤ 33:8
「私に対して犯した全ての罪から彼らを清め,私に対して犯した全ての罪や違反を許す」。
コメント 4:
民が変化するなら,何年も不従順だった後でさえ,エホバは喜んで許そうとしていました。エホバの憐れみがどれほど大きいかが分かります。心から悔い改めたなら,エホバがすでに許した過ちについて自分を責め続ける必要はありません。許しを受け入れ,前に進むことに集中できます。
エレミヤ 33:9
「この都市は私を歓喜させ,私に賛美と栄光をもたらす。地上の全ての国の人々は,私が彼らに与えるあらゆる良いものについて聞く」。
コメント 5:
エホバが民に与える祝福は,他の人々にもエホバの善良さを認めさせることになりました。私たちの行動にも同じような影響があります。聖書の原則に沿って生活し,クリスチャンらしい性質を表すなら,他の人がエホバとエホバの崇拝について良い印象を持つ助けになります。
エレミヤ 33:10,11
「『荒れ地だ』と言われるこの場所で […] 再び歓喜や祝福の声が聞かれる。[…] 『大軍を率いるエホバに感謝しよう。エホバは善い方だからだ。神の揺るぎない愛は永遠に続く!』」。
コメント 6:
完全に失われたように見えた場所が,再び喜びで満たされることになっていました。エホバは状況を全く変えることができます。つらい時期には,この状態がずっと続くように感じることがあります。でもエホバは,今は想像もできない方法で喜びを取り戻させることができます。
エレミヤ 33:12
「人も家畜もいないこの荒れ地と全ての町々に,再び牧草地ができ,羊飼いたちが群れを休ませる」。
コメント 7:
エホバは回復を,羊飼いと群れが休んでいる穏やかな情景で描きました。安心と平和を感じさせる描写です。エホバの目的は単に問題を終わらせることではなく,ご自分に仕える人たちが本当に安心し,穏やかに過ごせる環境を与えることだと分かります。
エレミヤ 33:14
「私がイスラエル国民とユダ国民に関して語った良い約束を果たす時が来る」。
コメント 8:
エホバはご自分の約束を「良い約束」と呼び,必ず果たすと述べています。エホバの約束は単なる願望ではなく,必ず現実になります。約束の実現を待っていて遅く感じる時でも,時間がたったからといってエホバの約束の確かさが少しでも弱まることはない,という点を覚えておけます。
エレミヤ 33:15
「その時,私はダビデのために正しい芽を芽生えさせ,その者はこの土地で公正に裁き,正しいことを行う」。
コメント 9:
この預言は,ダビデの家系から出る正しい統治者を指しています。エホバが王を通して行う統治は公正と正しさを特色としています。人間の政府が完全には実現できなかったものです。このことから,不公正を根本的に解決するのは神の王国だという確信が強まります。
エレミヤ 33:20,21
「あなたたちが,昼と夜に関する私の契約を破ることができず,決まった時間に昼と夜が来るのを妨げられないのと同じように […] 私に仕えたダビデとの契約も破られることはない」。
コメント 10:
エホバはご自分の約束の確かさを,昼と夜が規則正しく巡ることに例えました。日の出や夜が来るたびに,エホバの約束が完全に信頼できることを思い出せます。人間の状況は変わっても,エホバは誰にも変えられない確かさでご自分の言葉を守ります。
エレミヤ 33:23,24
「『エホバは自分で選んだ2つの家系を退ける』。[…] 彼らは私の民を侮っており,もはや国民とは見なしていない」。
コメント 11:
状況を見て,エホバがご自分の民を完全に退けたと考える人たちがいました。目に見えることだけで判断していたのです。私たちも,困難に遭っているというだけでエホバに見捨てられたと結論しないようにできます。エホバの忠実さは,その時の見掛けの状況には左右されません。
エレミヤ 33:25,26
「私は,昼と夜に関する契約と,天と地の法則を確立したのと同じように,ヤコブの子孫および私に仕えたダビデの子孫を決して退けない。[…] 私は捕らわれている民を哀れに思い,集めて戻す」。
コメント 12:
エホバはこの預言の最後に,ご自分の忠実さと憐れみを改めて強調しました。民が重大な過ちを犯したとしても,エホバはご自分の目的を放棄しません。エホバは必要な時にはしっかり矯正しながらも,憐れみを持ち続け,回復への道を開いてくださることが分かります。
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